朧月夜のとりあえずヤってみよう

版権作品の二次創作がメイン。小説サイトに投稿するまでもない作品をチラ裏感覚で投稿します。

芸能人の不倫話と夫婦喧嘩とか

 先日久しぶりに結構な規模の夫婦喧嘩をした。
 基本的にうちの夫婦は喧嘩をしないが、ごくたまにするとこうなる。


 というのも私は言い争いが酷く苦手で、その手の気配を感じた時は機先を制して対処してしまうので喧嘩に至らないのだ。
 確かに夫婦喧嘩をたまにする事はいい意味でもわるい意味でもガス抜きとなり良い事なのかもしれない。
 ただ自分が元々面倒臭い性格をしており、本来は結婚なんか一生しないでもいいと考えていた人間である。
 その根本が人付き合いを嫌っている事と、協調性を求められるシーンでのストレスが酷いと感じる性格だからだ。


 詳しくは幼少時の肉親関係において、血のつながりがある事の醜い部分を嫌って程に見たことにより、家族、特に親戚という関係に絶望した事に起因するが、書いてしまうと非常に見苦しいので割愛する。
 ただ血の関係に依存した上で人を人とも思わない身勝手さを発揮すると言う部分が私には絶対に許せない事であり、それを孕んだ人間関係に恐怖心すら持っていると言う事実だけが現在も影響している。


 男女の恋愛関係は嫌悪してはいないし、学生の頃から時折そう言った関係を持つ事はしていた。
 それは勿論プラトニックなだけの淡い恋愛だけではなく、人目をはばかる様なセックスを含んだ物で、とは言えなんら特別な事では無く誰もがそうだろうと思う。


 ただしそこから結婚という新たなステージに進むと言う選択肢が私には考えられなかっただけだ。
 大人になってからの恋愛相手に対し、私はそれを隠す事無く告白した上で様々な行為に及んでいた。
 
 ただ大人の女性と言う物はデリケートな存在であり、物理的な問題として、ある程度の年齢までに子供を作らないと高齢出産は危険である。
 それがあるからやはり、付き合う=結婚を意識すると言うのは女性側の視点では当然であり、それを有耶無耶にして恋愛をすると言うのは甚だ不誠実である。
 故に私は最初からそれは出来ないと突っぱねており、その上で関係を結んできた。


 だが私の妻は中々の女傑であり、私のその子供じみた抵抗を全て乗り越え、強引に私の考えをへし折ったのだ。
 人間の価値観はそう変わりはしないが、彼女は私といたいのだから貴方は私に従うべきとかなり強引な論を主張し、様々な私の抵抗を、まるで内角高めのストレートを腕を畳んでスイングしスタンドに放り込む4番バッターの様な清々しい手腕でねじ伏せたのだ。


 エースピッチャーの最高の球をスタンドに放り込まれたなら、そこはもう理屈云々では無く、ただぐうの音も出ない程に敗北したと諦められる、つまりはそう言うことらしい。


 ただしこの私のねじ切れた性格は治る事は無い訳で、それがストレスのかかる波風は絶対に嫌だと言う性癖だけは絶対に曲げない事に繋がる。
 なので妻が不機嫌になりそうな事を察知すると、先回りしてその理由を聞き、それに対して何らかの対処を行う。
 そうなると喧嘩には絶対にならない。


 さてそんな私達が久方ぶりに喧嘩をした理由というのが、芸能人の不倫問題である。
 具体的に言えば斉藤由貴さんのだ。
 どうやら彼女は妻子ある男性との不倫をしていたらしい。
 斉藤由貴さん自身も家庭がある女性だ。


 どうやら妻はこのニュースに関心があったらしく、私に彼女自身の意見を交え話しかけて来た。
 しかし私は芸能人がどこで誰とセックスをしようが至極どうでもいいと言うか興味がない。
 昔はアイドル全盛期だったし、私自身も中森明菜が大好きだった。
 なので芸能人が嫌いな訳ではない。むしろ好きだ。


 とは言えエンターテイメントの世界は少なからず虚構の混じった場所だと認識している。
 例えばアイドルがきらびやかな衣装を着て、多くのファンに囲まれながら天使のような笑顔で皆に愛を振りまくとする。
 ここに何のネガティブな要素はないだろう。


 しかしアイドル本人は人間であるし、糞尿をするし恋愛もする。
 いい大人であるからして、火照る夜には自慰もするだろう。
 ファンの前の完全無欠な偶像であろうが、恋だってする。
 そんなもの当然で、だがファンはそれを敢えて意識しない。
 そこは様式美というか、野暮な事はいいなさんなと進んで嘘を受け入れてるだけだ。
 だからアイドル側も敢えてリアルな日常は見せるなよ?
 そう言う約束事の上で皆が楽しんでいるのだ。


 故に本気でそう思っている人間はどこかしら欠陥があると思う。
 見たくない物を見せられた怒りは理解できるが、狂信的すぎればそれはファンでは無く原理主義の宗教と同じだからだ。


 まあ持論はどうでもいい。問題はその妻の話が私にとっては酷く煩わしかったという事だ。
 タイミングの悪い事に私も最近は仕事を多く抱えているせいで心に余裕が無かったのも悪かったのだろう。
 なので妻の楽しそうに不倫の話をしてくる表情に苛立ち、くだらない話をしないでくれと突っぱねてしまった。
 それが数日に及ぶ大喧嘩へと発展し、不毛な論争が顔を合わせれば勃発する事態に発展した。
 結局は今回に限っては向こうに非がある為、冷静になった妻がごめんねと謝ってきて事態は収束したが。


 この一連の顛末の原因になった芸能人の不倫云々について私の見解を最後にすこし。


 芸能人には有名税と言う言葉があるが、これは彼らの私生活を暴こうとした側の一方的な理論だと思う。


 本来は芸事の部分を商品として提供し、それを客が買う事で成立している商売だ。
 そこに私生活は含まれない筈だ。
 そこを含めて芸能人が形成されていると考えている人間は自分の都合のよい解釈をしているに過ぎない。


 例えば歌手ならば、TVの歌番組で披露する、CD或いはその他媒体で楽曲を販売する、雑誌でのインタビューやグラビアで露出する、どこかの会場でコンサートを行う。
 だいたいこれらが歌手の仕事だろう。
 これ以上彼らに何を求めるのか。
 
 ここに誰々と恋愛をしている、不倫をしているって事柄は関係のない話だと思うのだ。
 それはいわばただ個人の興味や好奇心がそれを求めているに過ぎない訳で、彼らにそれを求めるのは筋違いだ。
 何故なら楽曲を買うのと話しが違い、私生活を晒してもそこに一切の金銭が発生しないからだ。
 プロという言葉は大人の世界においては、自分の技能で金を貰う人間の事を指す。
 その定義から行けば、私生活を覗かれる事になんのメリットも無いのだ。


 勿論中にはワザと自分の痴態をリークして売名行為に使うバカもいる。
 ただそれはそれをする人間も、それを喜ぶ人間もどちらも人間としては底辺であり、人間1人にカウントするのも烏滸がましい下種なので論外。


 話を元に戻すと、そう言ったスキャンダルで得をするのは最近話題の文春砲とか言うのも嫌なのだが、パパラッチと同質下品な連中と、それを茶の間で見て喜んでいるバカだけだ。
 ターゲットにされた芸能人にメリットは皆無だ。
 
 ならば、誰それの不倫で雑誌がこれだけ売れましたってなったのなら、その売り上げの何パーセントかをターゲットの人間に渡してしかるべきだと思う。
 そうじゃなければ理屈が通らない。
 
 これが現実の社会では通用しないからね。
 いやー隣の家が新築でさ、美男美女の夫婦が住んだらしいよ。
 えーそうなんだ、じゃ新婚さんだね。
 普段どんなご飯を食べてるのかな?
 奥さんは綺麗だけど夜はどんなセックスをするのかな?


 そんな風に思ったとして、いきなり面識のない隣人がそれを聞いたらどうなるか?
 多分キチガイとしか思われないだろう。
 でも気になるんだもんって理由で、勝手にその家に入れば警察ざたにもなるだろうし。
 
 なので個人の興味や好奇心なんてのは、他人にとってはなんらどうでもいい話で、興味があるからといって他人に迷惑をかける理由としてはなんら正統性の欠片も無い訳だ。


 普段の自分がそうだったら嫌な事を、芸能人だからというフィルターがかかれば有名税だのといった正当性を主張するのは通らない。
 お前らただの下種だからね。


 斉藤由貴さんが不倫相手とキスをしようが、その相手がパンツ被ろうがどうでもいいんだよ実際。


 じゃ恋人や結婚相手とは皆セックスするでしょ?
 それは誰もが当たり前だと思っている。


 じゃそのセックスの内容は?
 その相手を口説くときにどんな恥ずかしいセリフを言った?
 恋人といちゃいちゃしている時に、普段会社とかでは絶対見せたくない、或いは見られたら自殺したくなるような言葉とか喋ってない?
 
 こんなの誰だってあるでしょ。というか無い方がおかしい。
 悪いがパンツ被るより酷いことしてるやつなんて山ほどいるでしょ。
 
 そんな個人の恥部をね、全部録画して他人に見られたらどうなります?
 私なら海外に逃げたくなるね。
 でもそれって他人を察して突っ込まない最後の一線だよね。


 分かってても聞かない、つっこまない。
 そう言う理性の範疇で対処すべき思いやりの部分なんだよ。
 これを踏み越えたらもう人間関係なんか成立しない。


 結局ね、嬉々として私に向かって妻がネタを振った不倫話、それが許せなくてつっぱねた理由はこう言うことなんだよ。
 それをネタにするマスコミも嫌いだし、それに対してしたり顔で持論をぶつコメンテーターも嫌い出し、面白いと感じている妻の表情も苛立つ。


 私が潔癖なだけかもしれないが、少なくともこういうネタで喜ぶ人間とは絡みたくない、そう思うのです。
 ほんとに生き辛い世の中だなあと思う今日この頃である。
 

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