雑記:小説を書くと言う面倒臭い趣味のこと
私の趣味はいくつかある。
それはバイクに乗って江の島に行くとか、江の島にいる猫を構って一日が過ぎるとか。
最早バイクがメインなのか江の島がメインなのか謎ですが、アウトドア・インドアに限らずいくつかあります。
その中でインドアに属する趣味の中に小説を書くと言う行為があります。
初めて書いたのは小説家になろうと言うサイトの姉妹サイトで「にじファン」という二次創作をメインとした場所でですね。
その頃はエヴァの2次創作の熱が収まり、ゼロ魔とかラノベ系の原作が増えて来た頃でした。
私は所謂読み専というヤツで、書く事はしなかったです。
ただ面白い作品をブックマークし、更新を愉しみに待つと言うスタイル。
その頃……というか今もですが、私の仕事はかなり忙しく、決まった休みが取り辛いと言う物です。
なのでストレスが溜まります。妻も専業では無く自分の仕事を持っていますので、互いに愚痴を言い合う事は出来ても、それ以上踏み込んで話す事は守秘義務的に難しい。
そんな時に私のストレスをスカっと晴らしてくれるのが二次小説だったと言う事です。
二次とかなろうに溢れている小説にほぼ共通するのは、過剰なほどのご都合主義があると言う事。
それは一般的な小説的に考えるとアウトなんだけれど、刹那の気持ちよさが丁度私のニーズに刺さったのです。
それでハマった。
けれども逆のストレスも多くなった。
そのご都合主義ってのも塩梅で、流石に見るに堪えない作品が多かったのです。
例えばニコポ、ナデポと言われる理由なく原作ヒロインがオリ主に惚れていくパターンとか、どう原作を読み込んでもそりゃねーわって程に改悪した挙句アンチ・ヘイトをするようなパターンですね。
そもそも二次創作ってのは原作があるから存在するわけです。
つまり原作を楽しんでいた読者が、読了後にもっとその世界観を味わいたいと思うから書いたりしたくなるわけで。
けれども当時のにじファンに溢れていた作品には、どうみてもこいつ原作知らないよねって作者が多かった。
つまり二次小説を読んで、二次設定マシマシの原作キャラを見て、じゃあ自分も書こう、己の思うままにって流れが結構あった。
原作キャラの名前を間違う。
原作キャラの話し方、雰囲気が明らかに別人レベル。
私はその頃、ゼロの使い魔を読んでいまして。
あれって一見ハーレムっぽい異世界迷い込み系ファンタジーなんだよね。
世界観設定はツッコミどころ多いし。
でも一番の主軸は主人公であるヒラガサイトとルイズ・ラ・ヴァリエールの成長物語な訳だ。
貴族の設定とかはむしろ添え物で、そこは重要じゃない。
作者のヤマグチ氏は志半ばで他界されたが、残されたプロットで一応は完結を見た。
ネタバレはさけるが、6000年からの歴史があって、なんで文化がまともに成長してないんや的な部分も納得できましたね一応。
まあ興味ある人は購入して読んで、どうぞ。
話が逸れたけれど、そう言う風に原作のアニメやゲーム、小説を読んでいればそうはならない勘ちがいが往々にあった。
それにイラっとした訳です。
ふざけんな、こんなん違うわ! みたいに(笑)
で、私が始めたのはそう言う地雷小説のこれ無いわーって部分の逆を書くと言う性格の悪い方法に出た。
んで20万字ほど勢いで書き、推敲を一切せずにガンガン投稿しました。
誤字脱字、誤用だらけ。
ただそこそこ評価が貰えたんです。
多分私の作品のクオリティはゴミでした。
ただ同じように原作レ〇プに嫌気がさしてた人が集まった。
逆に、安易なハーレムとかが欲しいにじファン族には酷い感想を貰いました。
ここで「ああなるほど、方向性はあってたようだ」という確信がとれたのですね。
で、自分の書く作品のおおまかな方向性が見えた。
これ以降、ちょくちょく書く様になりました。
一応自分が書く場合のルールというか制約があり、それは出来るだけきちんとした物書きのルールに従おうと言う事。
それは当時横行していた、謎の演出なんだろうけれど、改行を50回くらいした様な謎の空白。
段落が設けられず、文字がつまりにつまった作品。
感情描写に「やだかっこいい・・・・////」みたいな絵文字を使う。
名前の前に名前が入る所謂台本形式。
頻繁な場面転換でSIDE~~みたいなアレ。
これらは自分が読んでてひじょ~~~~~に辛かった。
単純に読みづらいってのはあるし、///とかも「彼女は無言のまま俯いたが、よく見ると耳が真っ赤になっていた」とかやれば照れてるって分かるでしょ? その一手間を面倒くさがる所が腹が立つ。
その手の作者を否定はしないが、一読者としてはストレスが凄かったので、なら自分が書くときは内容がクソでもここは守ろうと決めた訳です。
後はプロットを簡素でも組み立てる。
プロットはまあ予定表って言えばいいんですかね?
例を挙げれば、例えば東方プロジェクトでやってみると
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・地方の大学の運動部に所属するモテはしないがブサイクでも無い男、休日に友人と長野に観光に行く。諏訪大社は4つの神社まとめて諏訪大社としり軽く驚く。
友人達とガイドマップに従い山道を散策していると、男は友人とはぐれてしまう。
携帯も通じない事に焦りを感じた男はやみくもに走り回ると、そこには綺麗に手入れがされているが、人けのない神社があった。名は博麗神社とあるが、男は観たことも聞いた事も無い。ガイドマップにも乗っていない。
※博麗霊夢は紅魔館に外出中。境内にいたのは霧になっていた伊吹萃香。
※慌てる外来人の様子を眺めていた萃香は、気が付くとこの人間が気に入っていた。
※鬼だしさらっちゃおう
※攫う際に男が暴れ、勢い余って右手をもいでしまう
※死んだらまずい→永遠亭へ
※一命をとりとめ、男は妖怪と言う物を知る
※いくつかの関わりから男は萃香に奇妙な友情を覚える。
・外来人は外に返す。それが博麗霊夢の決めた事。
彼女の勘と境内に残っていた血痕から、霊夢はここに外来人がいたと考える
※八雲紫による耳打ち、ミスリードをいれる
※霊夢はこれを異変と認識
※下手人であろう萃香を追う
※霊夢は動くとなれば非情になる
※何となくついてくる霧雨魔理沙
・幻想郷を旅する
空を飛ぶ、それがとても新鮮で、萃香に抱えられ、手つかずの大自然を目いっぱい楽しむ男。
この時点で二人は仲の良い友人のようになる。
萃香は鬼としっても懐いてくるこの無知な男をさらに気に入る。
萃香は知り合いの天人に男を合わせた。それはある種の自慢で、ただそれは友人を紹介すると言うよりは、コレクションした宝物を自慢するのに似ていた。
歪な感情に天子は内心眉を顰めるが、この鬼に正論は通じないのを知っているので、適当に合わせ、萃香が返った後、永江衣久に監視を命じる
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とまあこんな感じで大まかな流れを作るのがプロット。
これはエンディングまで決めておく。
ちなみにこれはこのブログを今書きながら適当に作ったモノ。
最終的にはバッドエンドで男は死ぬ。
何を言いたいかと言えば、エンディングまでの流れを決めておくと、途中でブレてもどうにかなるって事。
これがあるか無いかで全然違う。
話しを何となく書いているとあまり気が付かないのだけど、後から読んでみると話が支離滅裂になっている事がよくある。
これを防ぐためにもプロットはいいですな。
まあ書き方はそれぞれだから好きにやればいいのだが、まあこんな感じで小説を書く様になりましたって話。
でも最近は全然書けなくなってしまった。
ハーメルンで連載しているのはいくつかあるけれど、東方二次の朝陽の幻想郷【旧題:霧雨魔理沙をぶっとばせ】しか完結しとらんもんね。
割ときちんと書こうと思っていた艦これ二次に関しては、何というか艦これが面白いと思えなくなったせいで一気にモチベが低下したもので、もうダメかもわからんね。
でもね、やっぱりアイデアは浮かぶのよ。
で、私が普段何で小説を管理しているかといえば、「小説家になろう」さんなんだよね。
あそこのサイトとしての評価はどうであれ、書き手としては楽なのよ。
そこで書き散らかしては保存しておく。
容量がかなり使えるからね。
今回このサイトに小説をアップしたが、その一番の動機は、なろうの執筆中小説ってとこを確認したら、なんと! 書きかけの作品が600を越えていたからだ!
私って結構1話にいっぱい詰め込みたい人間なので、600本あるそれぞれが1万字前後ある訳。
それ合計するとヒャーってなって、ならそれなりに固まっている作品を少しずつリリースして減らさなきゃ!(使命感)みたいな流れなんだよね。
自ブログならきっついコメントきても最悪見なきゃいいし、評価ポイントが上がり下がりしないから精神的に楽だし。
全然評価とか気にしてないから^^とか言ってても、やっぱ酷評されたら凹むのが人情ってやつでさ(笑)
そんな訳で、今後もボチボチ未完成作品をここに投稿していく所存であります。
ああ^~加筆修正が一番楽なんじゃ^~